先日、舞台制作を主に行なっている株式会社momocan(代表 半田桃子さん)が主催している「舞台制作スタッフ向けリスペクトトレーニング/ハラスメント研修」を受けてきました。
私は舞台PRを行っているので、広報戦略やプレスリリースを作成するために団体の主宰や作家・演出家の方と会うことは多いですが、現場に行くことはほぼなく、良くも悪くも現場でのハラスメントに関わる可能性は低い立場です。
しかし、今現場でどんなことが起こっているのか、どんな課題があるのか、どんな取り組みをしようとしているのかを知りたくて参加しました。
あと、私が行なっている舞台PRの仕事は現場に関わらず個人でもできる仕事ですが、私個人としては前々から、舞台を裏で支えるスタッフの一人として制作さんと仲良くなりたい、制作さんの仕事をもっと知りたいと思っていたので、今回参加できて本当によかったです。
研修内容
momocanさんのHP内にレポートが掲載されているので、研修内容が気になる方はこちらをご参照ください。
https://momocan.co.jp/training/220912_report/
今回の研修を受けて一番衝撃だったのは、私自身に「人権」についての知識がほとんど無かったことです。本当に、恥ずかしながら。
「尊敬できるあの人にも、尊敬できないあの人にも、人権は同じようある」(テキストより引用)
去年はフェミニズムやジェンダーについて話す機会が多く、新しく知ったことも多くその分野の解像度が上がって視野が広がったので、今年は人権についてそしてハラスメントについて学んだり考えたりし、解像度を上げていきたいと思いました。
ディスカッション
最後は円になってディスカッション、今日の感想の共有を行いました。
実際の現場でのハラスメントや困りごとについて共有し、みんなで受け止め、それに対して何かできることはないか、考え、話し合いました。
ディスカッションでは「制作」という仕事自体について、比較的多く話されました。
まとめると、「本来はプロフェッショナルな仕事であるのに、仕事の幅が広すぎて細々とした雑務までやっているため『お手伝いさん』的なポジションと勘違いされ軽んじられている、適正な評価と対価を得られていない。」という内容だと思います。
私にできること
私の武器であるPRでこの問題を解決することができないか、考えました。
昨年、映画界そして演劇界のハラスメント告発が相次ぎメディアでも多く報じられました。それは情報が世に出て、記者さんの元に届き、「社会を良くするために広く報道されなくてはいけない」と判断されたからです。
これの「制作」版を行うことで、環境を変えられないか、と考えいています。
制作の仕事が知られていない、そこで起こっている困りごとが個人や現場に収まってしまっていて、世間に広く発信されていず記者さんの元にも届いていないので、そこを届けるということをこれからやっていきたいと思っています。
まずは情報を集めたり仲間と繋がることから始めて、どのようなアプローチならこの現状がちゃんと伝わり、課題解決に繋げていけるのか、できることから少しずつ、動き始めようと思っています。
(もしどなたか、制作スタッフの協会を作ることがあれば広報お手伝いしますので、どうぞお声がけください……!)