小劇場の広報PRで最初にやること

先日、都内の小劇場をメインに活動している某劇団の代表と劇団内の広報担当の方とお話しする機会があり、劇団の広報やPRについて相談を受けました。

相談を受けた内容を簡単にまとめると、「これまでの広報活動では集客の限界を感じている、というかこれといった広報活動はしていなかった。どんなことをすればいいのか、どんな手段があるのか知りたい。」と言う感じでした。

その時は、入門的な内容からかなり上級な内容までわ~っとしゃべってしまったのですが、振り返ると分かりづらかったなと反省したので、こちらのブログに書き出していこうと思います。


まず最初にやることは?

宣伝するぞ!メディアに向けてアピールしていくぞ!という意気込みに水を差すようですが、その作業をする前に必要な「準備」があります。

それは、「情報のリストアップと整理」です。

具体的には、
・劇団の紹介(特徴、作風、強みなど)
・活動実績(いつ、どこで、どのような公演をしてきたか、WSをしてきたか)
を書き出し、読みやすいように整理しすることです。

情報を発信する

それができたら、まず劇団のホームページに反映させましょう。
SNSアカウントのプロフィールも見直してみると良いでしょう。

なぜ、その作業が必要かと言うと、メディアの方(新聞社の記者など)に公演の情報を届け、興味を持ってもらえた場合、「どんな劇団なのかな?」と、ホームページを見る可能性が高いからです。

プレスリリースで伝えられる情報がごくわずかですので、劇団の魅力や特色、実績を全て載せることはできません。

なので、ホームページにしっかり書いておく必要があります。

また、お客さんにとっても、そのような情報が載っていることで「こういう特色なら自分の好みと合いそうだな」と思ってもらえたり、「こういう実績があるならきっと面白いだろう」と迷っている人の背中を押せると思いますので、プラスに働くと思います。

最後に

昨日相談を受けた劇団は、「劇団の特徴や強みを書き出すのは難しい、なかなかまとまらない、適切な言葉が見つからない」という状況のように感じました。

「見てどう感じるかはお客さんの自由、だから劇団側でうちの劇団はこうですと限定したくない」というのも一理あると思います。

でも、「こういう劇団です」というのを示さないと、取材をするかどうか検討している人や、見に行くかどうか迷っている人には、判断をするための情報が提供できていないと思います。

劇団の紹介、活動実績、ぜひしっかり書いてみてください。


参考文献

私がPRを学んでいるPR塾(株式会社LITAが運営)の代表笹木郁乃さんが出された本です。具体例を交えてわかりやすく書いてあります。おすすめです。

『0円PR』著・笹木郁乃

『SNS×メディアPR100の法則』著・笹木郁乃