3つの宣伝方法「広告」「PR」「広報」

先日、「小劇場における広告とPRのちがい」という記事を書いたのですが、宣伝手段において広告とPRに加えて「広報」というものがあることに気がつきました。
今回は、「広告」「PR」「広報」の3つの違いを解説し、小劇場の宣伝手段を整理してみようと思います。


「広告」「PR」「広報」辞書で引いてみると

とりあえず、辞典で調べてみました。

広告
広く世間に知らせること
PR
内容を広く公衆に、宣伝して知らせること。広報。
広報
役所・企業などが広く人々に知らせること

三省堂国語辞典

……大差無いですね。

この記事を書くにあたって色々調べたのですが、それぞれを生業としている方がそれぞれ定義をしているようです。
なので私も、「小劇場の宣伝活動をわかりやすく分類する」という観点で、この3つの指す内容を定めてみようと思います。

小劇場の宣伝活動における「広告」「PR」「広報」

小劇場の宣伝活動をわかりやすく分類するという観点で整理すると、

広告
新聞や雑誌、WEBメディアなどの広告枠を購入し、公演情報を掲載し宣伝を行うこと
PR
記者が取材をし新聞や雑誌、WEBメディアなどに記事として載ること
広報
チラシを作って配布したり、HPを作って情報を掲示したり、自分のSNSで情報を発信したりすること

となると思います。

今、実際にやっているのはどれ?

今、多くの劇団が宣伝活動で行っているのは、
・チラシを作り他劇団の公演に折り込ませてもらう
・チラシを作り劇場などに置かせてもらう
・HPに公演情報を掲載する
・SNSに公演情報を掲載する
ですので、つまり「広報」です。

小劇場の場合「お客さんが自身のSNSアカウントで宣伝してくれること」も多いに宣伝活動を助けているのですが、これは「PR」に該当するのではないかと私は考えています。

最後に

前回書いた「小劇場における広告とPRのちがい」の記事でも書きましたが、お金が掛かるのが「広告」です。
そしてお金を掛けずにできるのが「広報」「PR」です。

宣伝活動にもっと力を入れたいけど、プレスリリースを書いてメディアに送る「PR」はちょっとハードルが高いなという方は、まずは「広報」を見直すだけでも結果が変わってくるかもしれません。

「チケットを予約しようかと思ったけど、予約ページに辿り着けずめんどくさくなって諦めてしまった」という、いわゆる「途中離脱」をなくすために、
・HPやチラシの情報に抜けがないか
・チケット予約のページまで迷わずに行けるか
・SNSからHPへの動線、SNSから予約サイトへの動線がわかりやすいか
・SNSに載せるURLのリンクが切れていないか
・SNSに載せているチラシの画像は文字がちゃんと読めるか
などを確認してみてください。

また、SNSでお客さんが応援しやすい状況を作ることや、応援してくれるお客さんに感謝をを伝えるということも、お金も掛からず、今すぐにできる「PR」のひとつだと思います。

小劇場の世界では、「広報」と「PR」は同時に運用・展開されるべきものかなと私は考えています。

今週、知人がtwitter経由で企画の相談をしてくれ、来週twitterのスペースで「広報RP相談会」を行うことになりました!
お気軽にご相談ください!

ここまで読んでくださりありがとうございます。


参考文献

私がPRを学んでいるPR塾(株式会社LITAが運営)の代表笹木郁乃さんが出された本です。具体例を交えてわかりやすく書いてあります。おすすめです。

『0円PR』著・笹木郁乃

『SNS×メディアPR100の法則』著・笹木郁乃