『未開の議場2023』広報協力で参加しました

「俳優が主体となる」ことを掲げ、これからの演劇の作り方に着目し「メンバー全員主宰」「アクセシビリティ」「観客と共に創る」という施策を実施している公演。

広報協力で何度かミーティングに参加しましたが、メンバーのみなさんがさまざまな施策を考え、議論を重ね、そのアイデアの量、取り組む熱量がすごくて、クラクラしました。すごいなぁ、と思うことばかりでした。

公演期間は2023年10月31日(火)〜11月5日(日)、読売演劇大賞 特別賞が狙えるんじゃないかという大作だと私は思っています。

https://mikainogijo2023.studio.site/


宣伝広報について相談に乗ったり、プレスリリースの書き方、メディアへの送り方などをお教えしたりしました。

ハルナツvol.1『Proof』のHPをアップデートしました

いよいよ来週開幕、小林春世ちゃんと佐藤千夏ちゃんのユニット「ハルナツ」のHPをアップデートしました。

海外戯曲が翻訳され、現地の人ではない俳優が演じる時に生じる「違和感」。現地視察、翻訳、日本語版に加え英語版とバイリンガル版を同時上演し、それの正体を分析し、解消することを試みる2人のトライが詰まった公演です。

私はHP制作と、広報PRアドバイスで参加しました。

なんと、「アメリカ大使館の後援」をいただきました、スゴイです。
(アメリカ大使館のHPのイベント情報に載ってる!)

他にもさまざまなメディアに取り上げられ、注目されています。
Audience編集部が注目!7月上演の小劇場作品3選
新宿経済新聞
シアターテイメントNEWS
エンタメ特化型情報メディアSPICE

『Proof』は人気&有名な作品なので割と頻繁に上演されていますが、日本語・英語・バイリンガルの3バージョン公演、そしてそれにより作品への理解を深め上演されるハルナツのProofは必見です。

私もProofという作品が大好きす。初めて見たのが、百花亜希さんがキャサリンを演じられた公演だったのですが、その公演で百花亜希さんとProofが大好きになりました。そして、春世ちゃんも千夏ちゃんも、ある公演の百花さん演出のバージョンに出ていたという共通点。ハルナツのProof、絶対面白いし、絶対大好きです。

学生チケットは完売、現地のお土産&キャストサインが付く応援チケットはほとんど完売だけど、普通チケットはまだあるそうです。ぜひみなさま足をお運びください!

ハルナツHP https://harunatsu.studio.site/

黒薔薇少女地獄のHPを制作しました

太田守信さん率いる黒薔薇少女地獄のHPを作成しました。
公演ごとに特設サイトが作られるので、公演情報の詳細は載せず、太田守信さんのプロフィールや黒薔薇少女地獄の紹介、メディア掲載実績を載せる場所として設計しています。

今後、これまでの公演アーカイブを制作予定です。

https://kurobarasyoujojigoku.studio.site/

使用ツール:STUDIO
特色:アニメーション、シンプル、お問合せフォーム

【メディア掲載】舞台公演『Manhattan96 Revue~白昼のグリーンジャーニー~』

広報PRを担当している舞台公演『Manhattan96 Revue~白昼のグリーンジャーニー~』の記事が、東京新聞、北國新聞に載りました。
「メディアにもっと舞台の話題を載せたい」「身の回りに舞台の話題が溢れれば、劇場を身近に感じ、足を運ぶ人が増えるのでは」そう思ってメディアへのPRを始めた私にとって、新聞掲載はとても嬉しいです。

宣伝とPRはちがいます。
宣伝はお金を払って広告を出す「一方的な情報提供」ですが、PRはPublic Relationsという言葉が示す通り「双方向のコミュニケーション」です。
今回、北國新聞(北陸の代表紙、石川県富山県のニュースを扱っている)に、出演者で石川県出身の市川真也さんのインタビューが掲載されました。新聞を読むのは石川県富山県の人ですから「石川県出身で東京で活躍しているこんな素敵な人がいる」という人物の紹介が中心の記事なのですが、記者さんの巧みなインタビューで、現在の活動と地元で過ごした時間との繋がりが引き出され、親しみが湧き、市川さんの活動に興味が湧く、そして応援したくなるような記事に仕上がっていました。

自分と同じ出身地の人が活躍していたら嬉しいし、なんだか自分も誇らしい気持ちになりますよね。「こんな人が演じているんだ」「こんなことを考えて舞台に立っているんだ」そんなことを知ると、応援したくなりませんか?

例え、小さな「お知らせ欄」に載っただけでも、数ある情報の中から選ばれて載ったことには変わりありません。「選ばれている」「応援されている」と感じられることは、本番に向かって行くパワーのひとつになるでしょう。

これは宣伝では得られない効果です。

今回インタビュー記事が載ったのは北國新聞ですので、記事を見てお芝居を見に来るという人はいないでしょう。ですが、今の時代は「配信」があります。
また、「今どき誰も新聞なんて読んでいないじゃない?」と言われることも多々あるのですが、自分で言えば良いのです「新聞に載った!」と、「私、注目されているみたいだよ!」と!!!それでも十分にメディアに載った価値は伝えられます。

今回、北國新聞の記事は劇場のロビーでご来場の皆様に見ていただけるように掲示する予定です。
市川さんの故郷への思いが引き寄せたご縁のような、素敵な記事になっています。初日のプレビュー公演以外はまだチケットがございます、ぜひ劇場まで足をお運びください。


Manhattan96 Revue 〜白昼のグリーンジャーニー〜
10/27-30 at 浅草九劇

ダンス、音楽、演劇、ミュージカル、多様な表現方法のコラージュで見る人の心を躍らせ、身体感覚を呼び覚ますManhattan96の現代レビュー、今回のテーマは「想像力」。

私たちのすぐ近くに存在するのに、何も言わない、何を考えているのかわからない「植物」。私たちの隣人である植物をモチーフに、相手の想いを想像すること、想像することの優しさや悦び、想像力を使って繋がることや共感することを描きます。

https://manhattan96.com/


【メディア掲載】
・2022年10月16日 ステージナタリー 植物テーマに描く、Manhattan96「Revue~白昼のグリーンジャーニー~」
・2022年10月17日 東京新聞 都内版 インフォメーション欄
・2022年10月25日 北國新聞 「加賀市出身・市川さん「三叉大杉」思い舞台に」
・2022年10月27日 ステージナタリー グリーンジャーニー、いよいよ出立!Manhattan96の新作公演が本日スタート

今回は舞台の魅力を伝えるための動画制作、SNS発信のサポートとメディアへのPRを行いました。

小劇場の広報PRで最初にやること

先日、都内の小劇場をメインに活動している某劇団の代表と劇団内の広報担当の方とお話しする機会があり、劇団の広報やPRについて相談を受けました。

相談を受けた内容を簡単にまとめると、「これまでの広報活動では集客の限界を感じている、というかこれといった広報活動はしていなかった。どんなことをすればいいのか、どんな手段があるのか知りたい。」と言う感じでした。

その時は、入門的な内容からかなり上級な内容までわ~っとしゃべってしまったのですが、振り返ると分かりづらかったなと反省したので、こちらのブログに書き出していこうと思います。


まず最初にやることは?

宣伝するぞ!メディアに向けてアピールしていくぞ!という意気込みに水を差すようですが、その作業をする前に必要な「準備」があります。

それは、「情報のリストアップと整理」です。

具体的には、
・劇団の紹介(特徴、作風、強みなど)
・活動実績(いつ、どこで、どのような公演をしてきたか、WSをしてきたか)
を書き出し、読みやすいように整理しすることです。

情報を発信する

それができたら、まず劇団のホームページに反映させましょう。
SNSアカウントのプロフィールも見直してみると良いでしょう。

なぜ、その作業が必要かと言うと、メディアの方(新聞社の記者など)に公演の情報を届け、興味を持ってもらえた場合、「どんな劇団なのかな?」と、ホームページを見る可能性が高いからです。

プレスリリースで伝えられる情報がごくわずかですので、劇団の魅力や特色、実績を全て載せることはできません。

なので、ホームページにしっかり書いておく必要があります。

また、お客さんにとっても、そのような情報が載っていることで「こういう特色なら自分の好みと合いそうだな」と思ってもらえたり、「こういう実績があるならきっと面白いだろう」と迷っている人の背中を押せると思いますので、プラスに働くと思います。

最後に

昨日相談を受けた劇団は、「劇団の特徴や強みを書き出すのは難しい、なかなかまとまらない、適切な言葉が見つからない」という状況のように感じました。

「見てどう感じるかはお客さんの自由、だから劇団側でうちの劇団はこうですと限定したくない」というのも一理あると思います。

でも、「こういう劇団です」というのを示さないと、取材をするかどうか検討している人や、見に行くかどうか迷っている人には、判断をするための情報が提供できていないと思います。

劇団の紹介、活動実績、ぜひしっかり書いてみてください。


参考文献

私がPRを学んでいるPR塾(株式会社LITAが運営)の代表笹木郁乃さんが出された本です。具体例を交えてわかりやすく書いてあります。おすすめです。

『0円PR』著・笹木郁乃

『SNS×メディアPR100の法則』著・笹木郁乃

3つの宣伝方法「広告」「PR」「広報」

先日、「小劇場における広告とPRのちがい」という記事を書いたのですが、宣伝手段において広告とPRに加えて「広報」というものがあることに気がつきました。
今回は、「広告」「PR」「広報」の3つの違いを解説し、小劇場の宣伝手段を整理してみようと思います。


「広告」「PR」「広報」辞書で引いてみると

とりあえず、辞典で調べてみました。

広告
広く世間に知らせること
PR
内容を広く公衆に、宣伝して知らせること。広報。
広報
役所・企業などが広く人々に知らせること

三省堂国語辞典

……大差無いですね。

この記事を書くにあたって色々調べたのですが、それぞれを生業としている方がそれぞれ定義をしているようです。
なので私も、「小劇場の宣伝活動をわかりやすく分類する」という観点で、この3つの指す内容を定めてみようと思います。

小劇場の宣伝活動における「広告」「PR」「広報」

小劇場の宣伝活動をわかりやすく分類するという観点で整理すると、

広告
新聞や雑誌、WEBメディアなどの広告枠を購入し、公演情報を掲載し宣伝を行うこと
PR
記者が取材をし新聞や雑誌、WEBメディアなどに記事として載ること
広報
チラシを作って配布したり、HPを作って情報を掲示したり、自分のSNSで情報を発信したりすること

となると思います。

今、実際にやっているのはどれ?

今、多くの劇団が宣伝活動で行っているのは、
・チラシを作り他劇団の公演に折り込ませてもらう
・チラシを作り劇場などに置かせてもらう
・HPに公演情報を掲載する
・SNSに公演情報を掲載する
ですので、つまり「広報」です。

小劇場の場合「お客さんが自身のSNSアカウントで宣伝してくれること」も多いに宣伝活動を助けているのですが、これは「PR」に該当するのではないかと私は考えています。

最後に

前回書いた「小劇場における広告とPRのちがい」の記事でも書きましたが、お金が掛かるのが「広告」です。
そしてお金を掛けずにできるのが「広報」「PR」です。

宣伝活動にもっと力を入れたいけど、プレスリリースを書いてメディアに送る「PR」はちょっとハードルが高いなという方は、まずは「広報」を見直すだけでも結果が変わってくるかもしれません。

「チケットを予約しようかと思ったけど、予約ページに辿り着けずめんどくさくなって諦めてしまった」という、いわゆる「途中離脱」をなくすために、
・HPやチラシの情報に抜けがないか
・チケット予約のページまで迷わずに行けるか
・SNSからHPへの動線、SNSから予約サイトへの動線がわかりやすいか
・SNSに載せるURLのリンクが切れていないか
・SNSに載せているチラシの画像は文字がちゃんと読めるか
などを確認してみてください。

また、SNSでお客さんが応援しやすい状況を作ることや、応援してくれるお客さんに感謝をを伝えるということも、お金も掛からず、今すぐにできる「PR」のひとつだと思います。

小劇場の世界では、「広報」と「PR」は同時に運用・展開されるべきものかなと私は考えています。

今週、知人がtwitter経由で企画の相談をしてくれ、来週twitterのスペースで「広報RP相談会」を行うことになりました!
お気軽にご相談ください!

ここまで読んでくださりありがとうございます。


参考文献

私がPRを学んでいるPR塾(株式会社LITAが運営)の代表笹木郁乃さんが出された本です。具体例を交えてわかりやすく書いてあります。おすすめです。

『0円PR』著・笹木郁乃

『SNS×メディアPR100の法則』著・笹木郁乃

小劇場業界における広告とPRのちがい

公演を行うにあたって避けて通れないのが、「どうやってお客さんを集めるか」という問題。
どんなに素晴らしい作品でも、その存在を知ってもらわなくては観に来てもらえません。
お客さんに公演情報を届けるための情報発信の手段がいくつかありますが、今回は混同されやすい「広告」と「PR」の違いについてお話ししたいと思います。


「広告」と「PR」は違う

広告とPRの一番大きな違いは、情報をメディアに載せてもらうにあたりお金を払うかどうか、という点になります。

広告とは

広告は、メディアの広告枠を購入し情報を掲載します。
新聞や雑誌、WEB上のメディアなどです。
また駅構内の広告や電車の中の広告、郵便局内に広告スペースで舞台公演の情報が掲載されているのを見たことがあります。
YouTubeの広告、twitterで「プロモーション」と表記されているツイートも広告です。
お金さえ払えば、掲載したい情報を、掲載したい場所に掲載したい期間に掲示することができます。

PRとは

一方PRは、新聞や雑誌、WEB上のメディアに「記事」として載ることです。
新聞の場合、新聞社の記者が来て、取材をし、記事を書き、それが新聞に掲載されます。
お金は掛かりません。
ただし、こちらが掲載して欲しい情報を載せてもらえるとは限りません。
記者が「これは広く世に知らせなくては!」と感じ、読者の役に立つと判断した情報が載ります。
お金を掛けずに、メディアに載ることができますが、取り上げてもらえるかどうかはメディア側の判断に委ねられています。

そもそもPRってなに?

PRとは、パブリックリレーションズ(Public Relations)の略です。
ではパブリックリレーションズとは何なのか、日本パブリックリレーションズ協会の説明を引用します。

パブリックリレーションズ(Public Relations)は20世紀初頭からアメリカで発展した、組織とその組織を取り巻く人間(個人・集団・社会)との望ましい関係をつくり出すための考え方および行動のあり方である。

日本パブリックリレーションズ協会「パブリックリレーションズとは」より http://prsj.or.jp/shiraberu/aboutpr

実は情報発信の手段ではなく、「組織とその組織を取り巻く人間(個人・集団・社会)との望ましい関係」を作ること、私のPRの師匠である笹木郁乃さん(株式会社LITA)は「双方向のコミュニケーション」とおっしゃってます。

PRって集客できるの?

広告にしてもPRにしても、「集客できるのかどうか」が一番気になるところだと思います。
広告としてメディアに載った場合も、PRで記事としてメディアに載った場合も「認知」を広げることはできますね。あとは、それによってどれだけの人が「その公演を見に行きたい」と思うかです。その公演の企画自体、広告の内容自体、記事の内容自体に左右されるものだと思います。

ですが、この二つには大きな違いがあります。

広告欄はあくまでも「広告」です。YouTubeで流れる広告を「有益な情報だ」と思って見る人はいないですよね。

新聞の記事に載ると「◯◯新聞で紹介されているからきっと有益な情報だろう・素晴らしい公演なんだろう」と信頼できる情報として受け取ってもらえます。

広告欄だとスルーされてしまう公演情報でも、記事になったらお芝居に興味のない方でも目に留めて読んでいただけそうですよね。
ただし、一回メディアに載るだけで、一気に有名になる、一気にお客さんが増えるということはほとんどありません。公演ごとにこつこつPRを重ね、メディアへの掲載実績を重ねていくことで、集客にもつながると思います。

最後に

最後に、広告とPRのちがいをまとめると、
広告=お金がかかる・信頼がない
PR=お金がかからない・信頼がある
となります。

一般的な企業、ビジネスの世界ではPR活動は当たり前に行なっていますが、演劇業界、特に小劇場ではほとんど行われていません。
「舞台の価値」は人によって違います、それを言葉にするのは難しい作業です。

「一言で説明できないから、こんなに時間を掛けて準備をして、お芝居で表現してるんだ」

プレスリリースを作成していて、私も何度もこう思いました。
矛盾が生じているようにも感じます、でも見に来てもらうまで、足を運んでもらうまでは、お客さんにもメディアの方にも「言葉」で作品の魅力や、劇団のやりたいことを伝えなくてはいけないのです。
言葉を尽くして伝えないと、見に来てもらえないのです。

多くの人に価値を伝えられるPRに私は魅力を感じています。特にお金がない・できる人がいないという理由で今までPRをやってこなかった小劇場界において、PRの可能性を感じています。
お気軽にご連絡ください、無料相談もやっています。


参考文献

私がPRを学んでいるPR塾(株式会社LITAが運営)の代表笹木郁乃さんが出された本です。具体例を交えてわかりやすく書いてあります。おすすめです。

『0円PR』著・笹木郁乃

『SNS×メディアPR100の法則』著・笹木郁乃